はじめに
現在このサイトはGoogle Cloud Platform(GCP)上のGoogle Compute Engine(GCE)インスタンスによって動作させています.GCP+WordPressの良いところは
- 無料
- 広告なし
- カスタマズなどいじり放題
の3点です.もともと無料サーバー使っていたのですが,広告がやっぱり不快.というかどうせ広告を出すなら自分にお金が入って欲しいので今回移転しました.
というわけで,GCP上でサイトを動かすまでの(ほぼ自分のための)記録です.
1.GCPのアカウントを作る
作るだけ.カード登録したら200円引かれたけど何でだろう.返して〜.
2.インスタンス(仮想マシン)を作成
作成したGCPアカウントのコンソールにログインし,CloudLauncherタブを開き,WordPressをクリック.ここでMultisite用とかBitNami版を選ばないようにします.無印の物を選ぶこと.そしてConputeEngine上で起動をクリック.

各項目について説明します.
・Deployment name
→このインスタンスの名前です.日本語は使えません.今後他の用途でインスタンスを立てるかもしれないのでwordpress用とわかるように名付けるのが無難だと思います.
・Zone
→無料で使うには米国リージョン内にインスタンスを作成する必要があります.よってus-から始まる名前のゾーンを選択します.east,central,westどれが良いのか分かりませんがwestが地理的に近いのでそうしました.(あんまり関係なさそう)
・Machine Type
→これまた無料で使うにはmicroを選択する必要があります.
・Administrator Email
→このインスタンスを管理する人のメールアドレスを入力します.GCPアカウントのアドレスにしました.
・Install phpMyAdmin
→チェックを入れて損はないと思います.みんな大好きphpMyAdmin.
・Disk type
→Standard Persistent Diskのみ無料枠内です.
・Disk size in GB
→デフォルトでは10GBになっていますが,30GBまで無料なので変更しました.
・Firewall
→誰も見れないサイトにしたくなければ,Allow HTTP trafficとAllow HTTPS trafficにチェックを入れてください.
全て設定し終えたらデプロイを押します.
3.ドメインを設定する.
デプロイが完了したらコンソールまで戻りVPCネットワークタブの外部IPアドレスを開きます.そこに先ほど作成したインスタンスが表示されていると思うので,「タイプ」をエフェメラルから静的に変更します.エフェメラルのままだと外部IPアドレスがたまに変わってしますのでWordPressサーバとしては役に立たなくなります.

名前は適当で OKです.説明も書いてある通り空欄のままで構いません.
次に,コンソールにもう一回戻りネットワークサービスからCloud DNSを開きます.「ゾーンの作成」より

・ゾーン名
→適当でOK
・DNS名
→使用するドメインを記入
・DNSSEC
→わからなければオフのままでOKです.
そして作成.Cloud DNS内に今作成したDNSのプロファイルがあると思うので開きます.そうするとネームサーバーのアドレスが4つ書いてあるのでドメイン会社に登録しましょう.
最後に最初に作成したインスタンスとの関連付けをします.同じページ内で「レコードセットを追加」.
・DNS名
→サブドメインを使用したい場合はここで入力,そうでない場合は空欄で .
・リソースレコードのタイプ
→「A」です.
・IPv4アドレス
→ここに作成したインスタンスの外部IPアドレスを入力します.
以上で完了です.
WordPressの/wp-adminにログインする際のIDはインスタンスに登録したメールアドレス,パスワードはインスタンスの詳細ページのWORDPRESS_ADMIN_PASSWORD欄に記載されています.
まとめ
無料で運用するには
・インスタンスを米国リージョン内につくる.
・インスタンスはmicro
・ストレージは30GBまで
が注意する点になります.
また無料無料と書きましたが中国およびオーストラリアへの下りトラフィックは課金されます.(大した額ではない)
また,他にも課金されるポイントがあるかもしれませんがその辺りは自己責任でやってください.(今の所数円の請求しか来てませんが)