Fusion360のCAM&KitMill RZ300で切削する②/③

本記事はFusion360のCAM&KitMill RZ420で切削する①の続きです.

1.CAMのセットアップ

Fig.1 CAMモードに

前回作成した3Dモデルを開いたまま,Fusion360のモードをCAMに切り替えます.そして”セットアップ”より”新しいセットアップ”.




Fig.2 セットアップ
セットアップタブ… 被削材に座標軸を設定します.

▼セットアップ

・操作タイプ…ミーリングを選択.他には旋盤と切削(レーザーカッターか?)がある

▼ワーク座標系(切削する方向を決めます)

・方向…Z軸/平面 X軸を選択,Z軸/平面 Y軸を選択のどちらかを選択し,切削したい平面(底面では無く上面)を選択し次に”X軸”を押した後X軸に設定したい方向を選択します.切削するときの上方向にZ軸,またX,Yが負となる領域に材料がないように(以下の図のような状態)にします.

Fig.3 ワーク座標軸の設定

▼固定具…バイスなどを設定できるらしいです.両面テープ固定なのでスルーします.

ストックタブ…材料の大きさを設定します.
Fig.4 ストックタブ

▼ストック

・モード…どのように被削材のサイズを決めるかを設定します.今回は3x100x100と材料の寸法が決まっているので”固定サイズストック”を選択します.

・幅(X),深さ(Y),高さ(Z)…被削材のサイズを設定します.

・モデル位置…各軸に対してどの位置にモデル(目標物のこと)を置くか設定します.X,Yについては5mmずつ,Zについては0mm(材料の底)に設定しました.おそらくはじめは”中心”が選択されていると思いますが材料のど真ん中しか使わないことになるので要注意です.

・切り上げ…固定サイズストックの時は気にしなくて良いです.”0mm”でOKです.

ここまで設定したら”OK”を押します.

2.工具の作成

”管理”から”工具ライブラリ”そして右上の”新規ミル工具”を選択します.

刃物タブ…工具の外形を設定します.
Fig.5 刃物

手持ちのエンドミルの外形を入力していきます.各パラメータは説明不要だと思いますが,Number of Flutesだけは要確認です.2枚刃を使う人も多いと思います.

送りと速度タブ…工具を動かす速度を設定します.

適当に入力するとエンドミル破損,フライスの故障を引き起こします.

以下はA2017に3mmのエンドミルで切削する際の参考値です(遅めです).

Fig.6 送りと速度

重要なパラメータのみ解説します,

・切削送り速度…横方向に切削しつつ進む時の速度です.

・切り込み送り速度…垂直に切り込む時の速度です.フラットエンドミル(スクエアエンドミル)はこの動きが苦手なので切削送り速度に比べて小さめの値を設定します.

・ランプ送り速度…ランプ(横に移動しつつ下方向に切り込む斜めの動き)の速度です.あまりランプを使用しないので切り込み送り速度と同じ値を設定しています.

他のタブは設定しなくてOKです.

3.切削パスの作成

ここでは例として2D輪郭を使用します.

Fig.7 2D輪郭
工具タブ…使用する工具を選択します.

工具

・工具…先ほど作成したエンドミルを選択します.

▼送りと速度

各パラメータが先ほど設定した値になっているかもう一度確認してください.

図形タブ…切削する輪郭を選択します.

図形

・輪郭選択…切削する輪郭を選択します.今回はもっとも外側の線を輪郭としました.

・接線延長距離…外側に開いた溝などを加工する際に材料の外側まで切削パスを延長する機能です.今回の形状は外側に開いた部分はないので”0mm”にします.


タブ…切削中に材料が飛ばさないためのプラモデルのランナーのような部分を作成する設定です.

・タブ幅,タブ高さ…あまり大きくしすぎるとバリ取りが大変です.

・タブポジショニング…”点で”を選択することで任意の点にタブを作ることができます.

Fig.8 輪郭タブ
高さタブ…切削する高さを設定します.
Fig.9 高さタブ

・移動高さ,退避高さ…高速移動させる高さです.どちらもストックトップ+1mmでOK

・送り高さ…切削と同じ速度で移動を始める高さです.余裕を見てこれもストックトップ+1mmでOK

・トップ高さ…実際に切削を始める高さです.絶対に目標物の一番高い部分ではなくストック(材料)の最上部から切削を始めるようにしてください(当たり前).

・ボトム高さ…切削を終える高さ(深さ)です.ストックボトム±0mmで良いと思います.

パスタブ…工具の動きを設定します.
Fig.10 パスタブ

(重要な部分のみ解説します)

▼パス

・公差…幾何公差についての設定です.細かくしすぎるとパスデータのサイズがかなり大きくなります.

・横方向の補正…ダウンカット,アップカットの設定です(詳しくは検索してください)とりあえずダウンカットにしておいてください.加工面が綺麗に仕上がります.

*今回は仕上げパスは使用していないので仕上げ系の設定には触れません.

複数深さ…一度に切り込む深さを設定します(必ず設定!)

Fig.11 複数深さ

最大粗取り切り込みピッチ…粗取り加工(仕上げではない加工,今回は粗取り加工のみ)の一度に切り込む深さを設定します.今回のA2017では0.15mmにしています.MDFだと0.5mm~1mmでも平気そうです(爆音になりますが).

リンクタブ…切り込んでいく際の動きかたや進入進出,下穴などの設定ができます.

*奥が深すぎるので今回は既定値のままでOKです.

以上で切削パスの作成は完了です.

4.シミュレーション

画面左側の”[T1] 2D輪郭1″を選択した状態で,画面上部の”アクション”→”シミュレーション”を押します.

Fig.12 シミュレーション

下部の▷で切削シミュレーションが始まります.

ディスプレイタブ

工具

・工具…”軸”に設定すると見やすいです.

・透明…お好みでどうぞ.

▼ツールパス…切削パスの表示非表示を切り替えます.

▼ストック…材料を表示します.おすすめ(たのしい)

・材質…”セラミック”が好きです.”鏡”はギラギラして見づらい.

統計タブ

▼統計…切削にかかる時間がわかります.かなり正確

 

5.おつかれさまでした(まだ終わっていないが)

以上で切削パス自体は完成しました.2D輪郭以外の切削モードもいじってみると面白いと思います.切り込み深さだけには気を付けてください.

次回は切削パスデータ(.cnc)を生成して実際に切削します.

 

 

 

 

 

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